Amazonで商品を販売する場合、FBAを使って販売する方法と自己発送で販売する方法の2パターンがあります。
今回の記事では両者の特徴とメリット・デメリットをまとめているので、「アマゾンでの販売方法がイマイチ理解できてない」という方は、ぜひ読んでみて下さい。
Contents
FBAと自己発送の特徴
FBAの特徴
・カートが取得しやすくなり、売上を伸ばしやすい
・注文処理、配送、返品対応などをアマゾンがやってくれる
・初期費用、固定費無しで利用できる
・自己発送に比べ、手数料が高い
・倉庫の混雑状況によって、商品の反映が遅れる場合がある
FBAを使うと、出品者の作業としては「商品の検品をして、アマゾンの倉庫に商品を送るだけ」という事になります。
あとはアマゾンで商品が売れるのを待つだけです。
売れたらアマゾンが商品を梱包して、購入者の元まで配送してくれます。
また、FBAを使って販売している商品には「プライムマーク」が付与されます。
プライムマークがついている商品は、Amazonプライム会員が無料で利用できる配送特典(お急ぎ便など)の対象となります。
したがってカートが取得しやすくなり、売上を伸ばしやすくなるというメリットがあります。
デメリットとしては自己発送よりも手数料が高い事。
そしてアマゾン倉庫の混雑具合によって、納品した商品の反映が遅くなるケースがあるという点です。
特に12月はクリスマスの影響で、倉庫の物量が激増するので、注意が必要です。
自己発送の特徴
・FBAよりも手数料が安い
・納品後、すぐに出品されるのでトレンド商品などに強い
・自分で注文処理・梱包・配送などをする必要がある
・商品を保管しておくスペースが必要
自己発送はその名の通り、自分で商品を発送する必要があります。
注文が入る度に自分で注文処理をし、梱包・発送をする必要があるので、物量が多くなってくるとかなり大変です。
また、FBAは商品が溜まったらアマゾン倉庫に送れますが、自己発送の商品は売れるまで自宅・あるいは事務所で商品を保管しておく必要があります。
メリットとしては、「FBAに比べて手数料が安い」という点と「商品の反映が早い」という点です。
自己発送は出品した商品がすぐに販売可能になるので、トレンド商品を扱う方は自己発送を使ってる方が多いです。
FBAと自己発送の手数料の違い
FBAの手数料の内訳
FBA配送代行手数料
FBAでの販売にかかる手数料は、商品の大きさによって変わってきます。
手数料はざっくり以下のようなイメージです。
小型 | 282円 |
---|---|
標準 | 381〜548円 |
大型 | 589〜1756円 |
(2020年2月現在)
標準サイズと大型サイズは商品の寸法によって手数料が細かく変動します。
厳密に覚える必要は無いので、「商品サイズが大きくなるにつれて、手数料は上がる」とだけ覚えておいてください。
在庫保管手数料
在庫保管手数料は、アマゾン倉庫に商品を保管しておく際にかかる手数料です。
こちらは商品のサイズ、保管する時期によって料金が変わってきます。
1月~9月よりも10月~12月の手数料の方が高いのが分かります。
約1.7倍ぐらい違うので、10月~12月は回転の速い商品を扱うなど、工夫が必要です。
自己発送の手数料の内訳
自己発送にかかる手数料は「販売手数料のみ」です。
販売手数料は商品カテゴリによって割合が異なります。
販売手数料の一覧はこちらにまとめてあるので、必ず目を通しておきましょう。
FBAが向いている人は?
物販が未経験の人
今まで物販の経験が無いという人は、自己配送よりもかんたんなFBAからチャレンジしてみるのをおすすめします。
慣れればかんたんなんですが、はじめてアマゾンで出品する時は覚えることが多くて結構大変だと思います。
FBAでは発送はすべてアマゾンがやってくれるので、「注文来てたけど発送忘れてた」なんて事もありません。
発送遅延や注文遅延(出荷通知の遅れ)によりアカウントステータスの低下も自動的に避けられるので、安心して仕入れに集中できます。
梱包・発送が苦手な人
細々とした作業が苦手な人にとって、商品を1つ1つ梱包したり、発送するのはかなり苦痛だと思います。
FBAでも商品をアマゾン倉庫に送る際に梱包作業は発生しますが、自己発送に比べたらかなり楽です。
また、売上が大きくなっていくと自宅に在庫を保管するのが物理的に不可能になってくるので、倉庫や事務所を借りる必要が出てきます。
本業があり、あまり手間をかけたくない人
本業でサラリーマンをやっている人は、基本的にはFBA一択です。
FBAであれば梱包と発送の手間は最小限に、仕入れに集中することができるのでおススメです。
自己発送が向いている人は?
送料が安かったり、梱包材を安く利用できる人
配送会社との契約などを通して安く商品を送れたり、段ボールなどの梱包材を安く購入できる人は自己発送でもOKです。
自己発送は元々手数料が安いので、送料と梱包材費を安く抑えることができれば、FBAより利益率も良くなります。
副業で月5万程度を稼ぎたい人
「多少手間はかかっても良いから、マックス月5万程度を稼ぎたい」という方も自己発送はおすすめです。
ただ、売上が伸びていくと発送の手間が増えて仕入れに使う時間や体力が無くなってしまうので、月20万円以上を目指している人はFBAの方が良いです。
家が広かったり、事務所を借りたりできる人
自己発送は、商品が売れるまで自宅で商品を保管しておく必要があります。
「実家に住んでいて、保管スペースに余裕がある」という場合は問題ありませんが、賃貸に住んでいる人は在庫を保管するスペースが無い人がほとんどだと思います。
部屋の中に在庫が山積みになっていくのは精神衛生上良くないので、家が広かったり事務所を借りたりできる人でないとおすすめできません。
まとめ
再度、FBAと自己発送の特徴をまとめます。
【FBAの特徴】
・カートが取得しやすくなり、売上を伸ばしやすい
・注文処理、配送、返品対応などをアマゾンがやってくれる
・初期費用、固定費無しで利用できる
・自己発送に比べ、手数料が高い
・倉庫の混雑状況によって、商品の反映が遅れる場合がある
【自己発送の特徴】
・FBAよりも手数料が安い
・納品後、すぐに出品されるのでトレンド商品などに強い
・自分で注文処理・梱包・配送などをする必要がある
・商品を保管しておくスペースが必要
「アマゾンで商品を販売する最大の利点は、FBAを使えること」と言っても過言ではないくらい、FBAは便利なサービスです。
副業でせどりにチャレンジする人は、まずはFBAからはじめてみるのが良いんじゃないかな、と思います。