今回はせどりをする上で避けては通れない「損切り」と「寝かせ」のテクニックについて解説します。
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寝かせとは
寝かせとは、商品を仕入れてしばらく出品せず、価格が上がった時点で販売するテクニックです。
有名どころだとLEGO投資と言われる手法は、典型的な寝かせのテクニックです。
例えば以下の商品は現在7,100円で販売されていますが、以前は3,200円程度で販売されていました。
じりじりと右肩上がりで価格が上昇しているのが分かります。
昨年の9月、10月頃に3,200円で購入し、今販売していれば1つ辺り3,000円程度の利益が出たことになります。
仮に100個仕入れていれば、30万円の利益です。
寝かせを覚えると、少ない労力で収益を上げることができう
寝かせのメリット
商品を保管しておき、価格が上がったタイミングで売るだけなので、労力はほぼかかりません。
廃盤商品の場合、市場在庫がなくなってくるとじわじわと価格が上がってきます。
特におもちゃやマニアックなPC周辺機器など、根強いファンがいる商品は高い確率で値上がりします。
早い段階からこういった商品に目を付けて回収、寝かせるだけで利益を出すことができます。
寝かせのデメリット
商品を寝かせて安定した利益を上げるためには、商品知識が必要不可欠です。
「絶対値上がりする!」と思って仕入れた商品が全く値上がりせず、むしろマイナスになってしまう可能性もあります。
また、寝かせではある程度まとめて商品を仕入れるので一時的に手元から現金がなくなります。
それを回収できるのは半年~1年後なので、キャッシュフローがものすごく悪くなります。
したがって「資金もあんまり無いから、副業で月10万円ぐらい稼げればいいや」といった人には向いていません。
寝かせに適した商品の例
レゴ
”レゴ投資”という言葉があるほど、レゴは寝かせ商品としての人気があります。
レゴは大体2年スパンで廃盤になるので、廃盤になる少し前に定価で購入し、高値になるまで寝かせて販売すると利益を出すことができます。
レゴは子どもから大人までファンがいる商品なので、人気の商品はプレ値でもバンバン売れます。
フィギュア
フィギュアもレゴと似たような理由で、寝かせに適している商品です。
「このキャラクターの、このポーズのフィギュアが欲しい」というニーズがあるので、プレ値になっても売れていきます。
こちらのフィギュア、現在は13,642円ですが、以前は5,000円程度で販売されていた商品です。
アマゾン本体の在庫が切れた直後から相場がグングン上がっています。
フィギュアもレゴと同じような動きをするので、非常に寝かせがしやすい商品になります。
季節モノ(プールなど)
上記2つの商品は「定価で仕入れてプレ値で販売する」という手法でしたが、寝かせには「処分価格で仕入れて適正価格で販売する」方法もあります。
例えばプールは夏を過ぎると、イオンやドンキ、アピタ等で安く販売されます。
季節商品は安くなったタイミングでごっそり仕入れて来年の夏まで寝かせて販売すれば、かんたんに利益を出すことができます。
夏場だと他には日焼け止め、かき氷機、クーラーボックス等が狙い目ですね。
詳しくは以下の記事を読んでみて下さい。
損切りとは
損切りとは、出品者数の増加により値崩れしてしまった商品を赤字で売りさばくことです。
せどりをやっていると、損切りは避けては通れないのでしっかり学んでいきましょう。
損切りのタイミング
今回はこちらの商品を見ていきましょう。
現在は7,718円の商品ですが、以前トレンドが起きたことによりアマゾン本体の在庫がなくなり、一時期は17,800円程度まで価格が高騰しました。
この時最高値付近で売り切れていれば問題ありませんでしたが、すぐに価格は下落しました。
一度目の下落で1万円付近に下がり(①)、二度目の下落で適正価格まで下がりました(②)。
この時、①の時点で「もう少し時間が経てばさらに価格が下がりそう。だから今の内に売っておこう」という判断が出来れば、損失は最小限に留められました。
もちろん、この後また価格が上がる可能性もゼロではありませんでしたが、以下の理由で「下落する可能性が高い」と判断できます。
- 長い期間アマゾンが在庫を切らしていない
- コロナによる一過性のトレンドである
- 現行品である
- 出品者が増加傾向にある
始めのうちは総合的に判断するのが難しいと思うので、「価格が下がって利益が出なくなったら即損切りする」ぐらいの感覚で良いと思います。
損切りのタイミングに頭を使うくらいなら、さっさと損切りして次の利益商品を探しましょう。
損切りを減らすために大切なこと
損切りは避けて通れないとはいえ、無いに越したことはありません。
少しでも損切りを減らすために、以下の5つを心がけましょう。
1か月で売り切れる個数を仕入れる
特に資金がないうちは、できるだけ多くの商品を売り、細かく利益を積み上げていくのが王道です。
資金に余裕を持たせて仕入れをするためにも、1か月以内に売り切れる個数を調整して仕入れるようにしましょう。
ある程度資金に余裕が出来てきたり、10円/100円などのたたき売り商品はまとめて仕入れてもOKです。
基本は「1か月以内に売り切る」です。
出品者の増減を予想し、売り時を考える
- 情報発信者がツイッター/LINE@で紹介している商品
- 楽天市場で人気商品ランキング上位にいる商品
- 全国一斉セールの商品(ブラックフライデーセール等)
こういった誰でも見つけられるような商品は、ほぼ100%値崩れします。
セール時の立ち回りは「自己発送で即出品して利確する」か「少し寝かせて相場が戻った時に売る」のどちらかです。
ライバルがどういう動きをするか?を予測して、その裏をかく動きを意識しましょう。
ライバルが群がりそうな商品を仕入れない
上記のようなライバルセラーが増えそうな商品は仕入れない、というのも1つの戦略です。
初心者せどらーが見つけられないような商品(工具や画材など)を仕入れて、確実に利益を積み上げていくのも良いかと思います。
こまめに価格改定をおこなう
こまめに価格設定をおこなう事で、ベストな売り時で商品を販売することが出来ます。
プライスターやマカドといった自動価格改定ツールを使って、最安値に合わせて出品しておくのが基本です。
価格改定については以下の記事に詳しくまとめています。
損益分岐点を理解する
商品が仕入れ後に価格が下がった場合、赤字にならないギリギリの価格(損益分岐点)はどのくらいなのかを考えましょう。
そのラインで売れる・そのラインまでに売り切れると判断が出来るのであれば、迷わず仕入れでOKです。
損益分岐点を見定めて、暴落した時に赤字になるかどうかという視点で仕入れ判断をしましょう。
まとめ
今回は商品の寝かせ、損切りについて解説してきました。
寝かせはせどり上級者向けの手法で、かつ資金が必要なので、月商100万未満の方は無理してやる必要はありません。
また損切りに関しては早めの早めのタイミングで行い、ガンガンキャッシュを回していく意識で取り組んでみて下さい。