今回はメーカー卸仕入に必要な用語を解説します。
メーカー卸仕入に必要な用語を覚えよう
メーカー卸仕入れでは、普段のせどりでは使わない単語も扱うことになります。
言葉さえ知っておけば対応できるので、そこまで身構えず理解してから取引に臨みましょう。
今回解説する用語は下記の通りです。
- 上代・下代
- オープン価格
- 掛け率
- ロット数(発注単位)
- ケース(入り数)
- 口座を開く
- 掛け払い
- 元払い
- 見積書
- 発注書
- 請求書
- プロパー
では順に解説していきます。
上代・下代
メーカーが設定している定価を「上代(じょうだい)」と呼びます。
「定価」や「メーカー希望小売価格」と同義です。
メーカーによっては「上代は守ってくださいね」など、販売価格を統制する場合もあります。
また仕入価格や卸値の事を「下代(げだい)」と言います。
「卸単価」「仕切り」と呼ばれることもあります。
掛け率
メーカーの設定している定価に対する仕入れ値の割合を指します。
よく「3掛け」や「6掛け」などと使われますが、例えば「6掛け」だと定価の60%で仕入れができるということになります。
1,000×0.6=600 円 で仕入れ値は600円になります
また消費税は別であることが多いので、仕入れ価格に対し消費税を掛けた金額が実際の仕入れ値です。
ロット数(発注単位)
最低注文数のことを指します。
「発注単位は5ケースから」や「発注は3万円以上」などと使われることが多いです。
メーカーや商品ごとにロット数が異なりますので、注文前にしっかり確認しましょう。
ケース(入り数)
1箱に入っている商品数のことを言います。
「1ケース12個入り」のように使われることが多いでしょう。
また「アソート可」とは違う商品を混載して1ケースとして注文できることを指します。
口座を開く
企業間の取引を行うための手続きを「口座を開く」「取引口座開設」と言います。
メーカー卸によっては口座開設の定義は若干異なり、「取引OK」の意味や「掛け払いOK」の意味の企業もあります。
また下記のような専用の用紙に会社概要の記入を求められたり、契約書を交わす場合もあります。
掛け払い
翌月末など、一定の期間が経ってからの支払いで良いとされる「ツケ払い」のような支払い方法です。
仕入れた後で支払いをするので、現金先払いに比べ、キャッシュフロー的には非常に良いものとなります。
メーカーによっては、最初から掛け仕入が出来るところもありますが、取引を重ねるうちに掛け売りの対応をしてくれるところがほとんどです。
元払い
送料の負担が発送元(メーカー卸)であることを指し、言い換えると送料無料という意味です。
対義語は着払いになります。
メーカー卸によっては「3万円以上で」など条件がある場合があるので、注文前に確認しましょう。
見積書
商品を仕入れる前に、メーカーから送られてくる書類です。
商品の下代や、仕入れロットなどが記載されており、これを見て仕入れの最終判断を行います。
発注書
商品を注文する際に送る用紙のことを発注書と呼びます。
FAXで送ったり、メールで送って商品を注文する場合があります。
請求書
商品を発注した後、振込先などの送られてくる書類のことを指します。
注文した内容や、振込先などの情報が載っているので、期限までに振り込みをするようにしましょう。
またメーカー卸仕入れは信用のもとに成り立っていますので、支払期限には遅れないようにしましょう。
プロパー
もともとのプロパーの意味は英語の「適切な」や「正確な」といった意味ですが、ビジネスシーンでは「正式な」や「本来の」と言った意味で使われます。
メーカー卸取引では主に2つの意味で使われます。
- 定価販売が義務付けられている商品
- 正規ルートから仕入れた商品
「セール期間でもプロパー商品がよく売れる」や、「当社はプロパー商品しか扱っていませんので偽物が混ざることはありません」などといった使われ方をします。
最後に
以上、メーカー卸仕入れでよく使う用語をご紹介しました。
「コイツ分かっているな」と思われるように、事前にこれらの用語を理解するようにしましょう!