今回は卸・メーカー仕入れで最初に準備するものを紹介します。
最初に一通り準備をしておくと、この後の工程がスムーズになるのでしっかりと準備しておきましょう。
卸・メーカーと取引する際に必要なもの
卸・メーカーと取引する際に必要なものは主に下記の通りです。
必ず必要なもの
- メールアドレス
- 固定電話
- FAX
- HP(会社概要)
- 名刺
あったら有利に進められるもの
- 法人
- オフィス
準備するのに難易度が高いものもありますが、重要度の高いものから揃えていきましょう。
では順に説明していきます。
必ず必要なもの
メールアドレス
基本的に連絡はメールでのやり取りがメインになるので、メールアドレスは必須です。
しかしGmailなどのフリードメインではなく、独自ドメインのメールアドレスを取得しましょう。
独自ドメインのメールアドレスとは
- info@gmail.com
のような、@の後ろがフリーメールのドメインではなく
- info@sedori-otokojyuku.com
のように、@の後に屋号を入れたアドレスのことを指します。
独自ドメインのメールアドレスを取得するには、下記の『Googleカスタムメール』がおすすめです。
月々680円~利用することができます。
Gmailとも連携でき、スマホアプリでも簡単に利用できるというメリットがあります。
固定電話
最近は自宅に固定電話機をもっていない方も多く、スマホアプリで「050」の電話サービスを利用している方も多いと思います。
しかし卸・メーカーと取引する際には固定電話は必須です。
固定電話を導入するには初期費用が掛かりますが、相手に与える信用・信頼という面で大きな意味があります。
おすすめはスマホアプリで固定電話が使える『03プラス』です。
1ヶ月の無料お試し期間があり、そのあとは月々980円から固定電話番号を保有することができます。
全国の多くの主要都市に対応をしていますが、自分の住んでいるエリアが対応エリアか確認をした上で契約をしましょう。
FAX
卸やメーカーとの連絡はメールや電話が主流ですが、FAXしか受け付けていない企業もあるのが現状です。
取引先の様々なパターンを想定して、FAXも必ず用意しましょう!
固定電話番号で紹介した『03プラス』なら、月々に+500円のオプションでクラウドFAXを利用することができます。
またクラウドFAXとは、PCまたはスマホアプリでFAXの送受信を行うサービスです。
FAXの扱える機器を用意する必要がないのでおすすめです。
その他にも、eFaxなど様々なクラウドFAXシステムがあるので、自分に最適なものを調べてみてください。
ホームページ(会社概要)
あなたの企業の窓口として、会社概要の記載されたホームページを用意しましょう。
ホームページと言えばワードプレスを連想される方も多いと思いますが、ワードプレスは細かく設定・デザインが出来る反面、その分スキルが求められます。
苦手な方はWiXなどのホームページ作成ツールを使うと簡単に作成できるので、自身のスキルに合わせて選択しましょう。
『WIX』
無料のテンプレートが用意されており、文字を入力するだけで簡単に自社ホームページが作成できます。
またホームページに記載すべき項目は下記の通りです。
- 会社名(個人事業主の場合は屋号)
- 代表者名
- 所在地
- 電話番号(固定電話、携帯電話)
- FAX番号
- 事業内容(食品・玩具・雑貨・ペット用品などの卸・小売業 など)
- 取扱商品
また会社理念・主要取引先などを記載すると、あなたの会社がどんなものを扱っている企業かイメージしやすくなるでしょう。
名刺
卸やメーカーと直取引をしていると、担当者と直接お会いする機会も増えてきます。
名刺は簡単に、また比較的安価に作成ができるので、メールアドレスなど必要な物を取得したら発注しておきましょう。
名刺に記載すべき基本項目は下記の通りです。
- 会社名
- 役職
- 名前
- 住所
- 電話番号(固定電話+携帯電話)
- FAX番号
- メールアドレス
- HPアドレス
HPやECサイトを後から作る予定の人は、まずはHPなどを入れない名刺を作成して、完成次第にまた名刺を作り直すようにしましょう。
また、事業内容は記載しない方が書かない方が無難でしょう。
「ネットショップを経営しています」や「卸業をしています」など、取引したい会社によって使い分けることができるようにする為です。
もしくは複数パターンの名刺を準備するのが良いでしょう。
名刺作成のおすすめは下記の2社です。
100部150円~と安いので、コストを抑えたい方におすすめです。
無料のデザインテンプレートが用意されており、100部500円から作成が可能です。
あったら有利に進められるもの
法人
多くのメーカーや卸では、個人事業主でも取引は出来ますが、まれに「法人しか取引をしておりません」と断れることもあります。
そのため余裕が出てきたら法人化も視野に入れていくようにしましょう!
株式会社は初期経費がかかるため、最初は初期経費が安く済む合同会社がおすすめです。
(ちなみに株式会社でも合同会社でも、税務面などは全く同じです)
株式会社・合同会社の設立にかかる最低限の費用は下図の通りです。
株式会社 | 合同会社 | |
収入印紙代 | 4万円 | 4万円(電子定款の場合不要) |
公証人手数料 | 5万円 | なし |
定款の謄本手数料 | 2000円程度(1ページ250円) | 2000円程度(1ページ250円) |
登録免許税 | 15万円 | 6万円 |
合計 | 約20万円~ | 約6万円~ |
現在は1円からでも会社を設立できるようになり、現在では資本金の金額を自身で決められるようになりました。
ですが、さすがに資本金1円では体裁が悪いので、出来れば100万円ぐらいの資本金にすると良いですね。
ある程度メーカーとの取引に慣れてきたら、法人化という次のステップへ進むようにしましょう!
※税務面的には、個人事業主だと消費税が2年免除されるので、個人事業主を2年してから法人化する方が良いかと思います。
オフィス
資金の面で余裕が出てきたら、オフィスを借りることも視野に入れましょう。
卸メーカー仕入れを進めると、実店舗を持っていないと取引ができない企業に遭遇します。
裏を返せば実店舗さえあれば取引をすることができ、実店舗を持つせどらーの数はごく僅かなので、取引できるようになると旨みが大きいことが多いです。
今回はそういう企業と取引をすることが目的なので、借りる物件は郊外の廃れた商店街など、賃料の安いところでよいでしょう。
例えばこの物件、東京でも月3.7万から店舗を持つことが可能です。
不動産情報サイトで貸店舗の情報も簡単に調べることができるので、興味のある人は一度調べてみましょう。
最後に
以上、卸やメーカーと取引する際に必要なものについてご紹介しました。
独自ドメインのメールアドレスやホームページなど、作業負荷を感じ、後回しにしたくなる方も多いと思います。
しかし一度準備すれば永続的に利用が可能です。
直取引を進めるためにも、必要なものを揃えてから進めていきましょう!